セミナーのお知らせ (20.6.29) 日比野絵美先生(名古屋大学・創薬科学研究科・構造分子薬理学分野特任助教)
日時: 2020年6月29日(月曜日) 16:30~18:00 場所: Zoom による開催 (創薬科学研究館 2階講義室でも聴講できます) 対象:タンパク質科学・構造生物学に興味ある教員・大学院生 (参加費無料)(創薬科学研究科の先端薬科学特論の単位認定です)
第120回創薬科学セミナー・CIBoGセミナーを兼ねています。
ポスターはこちら。
受講登録:https://forms.gle/ZX8vrYAnCQXAxh5X7
Zoomアカウントの関係で100名となっておりますので、
先端薬科学特論受講者は早めの登録をお願いいたします。
天然変性タンパク質およびAβ産生抑制タンパク質の構造・機能解析
日比野博士は、タンパク質の溶液中での立体構造ならびに分子間相互作用の解析に威力を発揮する実験手法である、溶液NMR法を主たる研究手法としつつ、CD スペクトル、X 線小角散乱等の種々の生物物理学的手法による解析経験をお持ちである。
出身研究室である、京都大学大学院薬学研究科(松崎・星野研究室)においては、転写調節因子Sp1 と、基本転写因子TAF4 との相互作用について、両者の相互作用に関わる領域が天然変性領域であることに着目して、多面的に解析した。その結果、転写活性化の分子機構の解明に留まらず、天然変性領域が機能する普遍的なメカニズムの端緒となった。
本学着任前の所属(滋賀医科大学)では、γ-secretase presenilin 1 subunit (PS1)に作用するというユニークな機構でアルツハイマー病の原因とされているアミロイドβ タンパク質 (Aβ) の産生量を減少させる因子ILEI タンパク質の機能解明を進めている。ILEI(GS3786, FAM3 metabolism regulating signaling molecule C)は、TGFb類似の、細胞に対するEMT誘導作用をもつことでも知られている。ILEI の機能部位を特定することで、新規のメカニズムによるアルツハイマー病の治療薬開発の可能性が期待されている。
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