PRESAT-vectorは私たちが開発した「方向性をもったTA-cloning」ができる大腸菌用のプラスミドベクターです。大腸菌でPCRと組み合わせて各種ドメインの融合蛋白質の発現系を短期間に何種類もつくるのに、とても便利なシステムです。使ってみたい方、詳しい情報がほしい方は、お気軽にご連絡ください。なお、通常のTAサブクローニングにも使えますので、研究室のコスト節約にも役立ちます。
PRESAT-vectorは、日本、ドイツ、フランス、米国において特許が成立しています。特許は横浜市立大学が管理しています。
現在、国内6大学、海外11機関で利用されております。今後、私たちが開発したPRESAT-vectorの原理・利用法など、最新の情報を発信していく予定です。日本語の参考文献として以下の二報をあげておきます。日本語参考文献のレプリントが必要な方は、廣明までメールでご連絡ください。また、原著論文もご参照ください。
PRESAT技術の利用を希望される方はメールでご連絡ください。MTA契約後、詳細なマニュアルをご提供いたします。主に、GST、His-tagなどの融合タンパク質発現用として、大腸菌用のプラスミドを中心に開発しております。ラインナップ [PDF] をご覧ください。
- 名古屋工業大学レポジトリ
天野(合田)名都子博士学位論文 [PDF]
PRESAT-vectorの開発と蛋白質ドメイン研究への応用
Development and application of PRESAT -vector - 実験医学 2006, 24(11), 1675-1680 [PDF]
クローズアップ実験法・高効率かつ高速な融合蛋白質発現ベクターの構築法
天野 剛志・合田 名都子・廣明 秀一
- 蛋白質核酸酵素2004, 49(12), 2587-2594.
蛋白質ドメイン研究のための迅速なベクター構築法 (新実験講座)
天野 剛志・合田 名都子・廣明 秀一
- Goda N, Tenno T, Inomata K, Iwaya N, Sasaki Y, Shirakawa M, Hiroaki H.
LBT/PTD dual tagged vector for purification, cellular protein delivery and visualization in living cells.
Biochim Biophys Acta. 2007 Feb;1773(2):141-146. PMID: 17207544
- Tenno T, Goda N, Tateishi Y, Tochio H, Mishima M, Hayashi H, Shirakawa M, Hiroaki H.
High-throughput construction method for expression vector of peptides for NMR study suited for isotopic labeling.
Protein Eng Des Sel. 2004 Apr;17(4):305-14. PMID: 15166312
- Goda N, Tenno T, Takasu H, Hiroaki H, Shirakawa M.
The PRESAT-vector: asymmetric T-vector for high-throughput screening of soluble protein domains for structural proteomics.
Protein Sci. 2004 Mar;13(3):652-8. PMID: 14978305