アルツハイマー原因物質の構造生物学

アルツハイマー病の発症原因である毒性オリゴマーの構造生物学研究

NEDO橋渡し研究「アルツハイマー病の根本治療を目指した新規治療法の研究開発 」(H21~H23) [京都大学先端医療開発スーパー特区連携推進プログラム]
国立大学法人京都大学 ・日本ベーリンガーインゲルハイム㈱・三菱化学メディエンス㈱
(研究開発責任者) 国立大学法人京都大学  教授 中尾 一和
hiroaki lab は再委託機関として本プロジェクトに参加しました。

その後も先端医療振興財団、京都大学、TAOヘルスライフファーマ社と共同研究をつづけ、アミロイドβの特殊な高毒性の凝集体アミロスフェロイド(amylospheroid; ASPD)のNMR構造研究や、ファージディスプレーによる中和ペプチドの創成などを行っています。プロジェクト全体では、アルツハイマー病の根本治療法の開発を目指し,脳内に蓄積するアミロスフェロイドを認識するヒト化抗体を用い,新規治療法のコンセプトを検証しつつ,ASPDを用いた能動ワクチン療法等の開発を行います。

hiroaki lab の役割と位置付け

・アルツハイマー原因凝集体と通常のアミロイドやアミロイド前駆体との違いに関するNMRスペクトロスコピーと構造解析

・アルツハイマー原因凝集体ASPDの生成や毒性を阻害する新規物質の探索

・アルツハイマー原因凝集体の能動ワクチン療法への応用を目指した品質管理法の開発

・新規治療法のコンセプトの検証

など

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Updated: 2015/08/05 — 20:50